マネーフォワードビジネスカードは個人事業主におすすめ?評判やメリット、審査について解説

個人事業主として、経費精算や帳簿管理に手間を感じていませんか?マネーフォワードビジネスカードは、会計ソフトとの連携に優れ、自動で使用明細が反映されるため、経理業務の効率化に貢献します。さらに、ポイント還元や利用限度額の柔軟性も魅力です。しかし審査に通るには、売上実績や信用を担保する要素が必要。
本記事では、マネーフォワードビジネスカードが個人事業主に最適な理由を、利用者の口コミも交えてわかりやすく解説します。
マネーフォワードビジネスカードとは

提供元と基本スペック
マネーフォワードビジネスカードは、クラウド会計ソフトや経理支援サービスで知られる「株式会社マネーフォワード」が提供する法人・個人事業主向けのビジネスカードです。特に、マネーフォワードクラウドシリーズとの高い連携性を武器に、経理業務やキャッシュレス管理の効率化を図りたい個人事業主から高い支持を集めています。
このカードは「Visaブランド」のプリペイド型ビジネスカードで、発行元は三井住友カード株式会社。プリペイド型であるため審査が不要な点が特徴で、創業初期の個人事業主やフリーランスでも申し込みやすいカード設計となっています。
マネーフォワードビジネスカードの主な特徴は以下の通りです。
- 年会費・初期費用無料
- Visaブランド対応(タッチ決済・3Dセキュア対応)
- クラウド会計との連携で自動仕訳が可能
- 最大3%の高還元率(マネーフォワード関連サービス利用時)
- カードの発行枚数無制限(バーチャルカード対応)
- インボイス制度・電子帳簿保存法に対応
こうした機能により、マネーフォワードビジネスカードは、日々の経費処理や資金管理に手間を感じている個人事業主にとって、まさに業務効率化を支える強力なツールといえるでしょう。
カードの種類と決済方式
マネーフォワードビジネスカードには、大きく分けて以下の2種類のカードタイプが用意されています。
- プリペイド型ビジネスカード(標準)
- 後払い式(与信付き)クレジットカードタイプ(審査あり・提供予定)
現在主流となっているのはプリペイド型のマネーフォワードビジネスカードです。このカードは、あらかじめ指定口座からチャージした金額の範囲内で支払いが可能となる「即時決済型」のビジネスカード。GMOあおぞらネット銀行や楽天銀行などのチャージ対応金融機関を使って、手軽に入金・決済が可能です。
また、用途ごとに複数枚のカードを発行できるのも大きな魅力。バーチャルカードでの発行もできるため、「広告費用」「外注費」「交通費」などの用途別にカードを分けることで、経費の可視化と経理処理の効率化を同時に実現できます。
さらに、カードの利用上限額をカードごとに設定することもでき、チームメンバーや外部スタッフにカードを持たせたい場合にも安心して運用可能です。
プリペイド式と与信枠付きクレジットの違い
ビジネスカードには一般的に「プリペイド式」と「クレジット(後払い)式」の2種類がありますが、マネーフォワードビジネスカードは、基本的にプリペイド式を採用しています。
プリペイド式とは、事前に指定口座からチャージした金額を上限に利用できる仕組みです。そのため与信審査が不要で、開業直後の個人事業主や信用情報に不安がある場合でも利用しやすい点がメリットといえます。
一方、一般的な法人カードやビジネスカードに多い「クレジット(与信付き)」タイプは、利用後に請求が行われる後払い方式。高額決済に対応しやすく、キャッシュフロー改善の余地がある反面、審査通過が難しいというハードルがあります。特に、売上実績が乏しい個人事業主やスタートアップの場合、与信審査に通過できずカードを持てないケースも少なくありません。
その点、マネーフォワードビジネスカードのプリペイド型は、「審査なしで即発行可能」という強みがあります。与信審査が不要なため、申し込んですぐにカードを手にでき、事業用の経費決済を迅速に始めることが可能です。
また、将来的には「与信付きクレジット機能の提供」も視野に入れているとされ、今後の拡張性も高いサービスといえるでしょう。
参考:個人事業主の方におすすめのマネーフォワード ビジネスカード
個人事業主にマネーフォワードビジネスカードがおすすめな理由

個人事業主として事業を運営する上で、避けて通れないのが「経理業務」と「資金管理」です。請求書の発行、領収書の整理、確定申告の準備など、時間と手間がかかる作業に日々追われている方も多いのではないでしょうか。そうした業務の煩雑さを軽減し、業務効率化を実現してくれるツールとして注目されているのが、「マネーフォワードビジネスカード」です。
このセクションでは、特に個人事業主にマネーフォワードビジネスカードがおすすめできる5つの理由を詳しく解説します。
経理処理の効率化|クラウド会計ソフトとの連携
マネーフォワードビジネスカード最大の強みは、マネーフォワードクラウド会計とのシームレスな連携です。カードで支払った情報が自動でクラウド会計に連携され、仕訳の自動化が可能となります。これにより、これまで手作業で行っていた経費の入力や記帳作業の負担が大幅に削減されます。
特に、以下のような作業が自動化されることで、個人事業主の業務負担は大きく軽減されます。
- 明細の自動取得
- 勘定科目の自動提案
- 月次・年次の帳簿作成の効率化
- 確定申告書類の自動作成支援
また、マネーフォワードクラウドは青色申告にも対応しており、複式簿記での帳簿管理を求められる個人事業主にとって非常に相性の良い組み合わせです。
これにより、「経理のために本業の時間を削る」という非効率を避け、より生産的な業務に集中できる環境を整えることができます。
プライベートと事業支出を明確に分けられる
個人事業主にとって、「プライベートと事業の支出をきちんと分ける」ことは、経理上の基本であり、節税の観点からも非常に重要です。しかし、実際には私用のクレジットカードで事業経費を支払ってしまい、あとで仕訳に悩むケースも少なくありません。
マネーフォワードビジネスカードを導入すれば、事業専用の決済手段を明確に分けて持つことができ、経費の区別が格段にしやすくなります。バーチャルカードを複数発行できるため、「広告費用用」「交通費用」「仕入用」など、用途別にカードを分けることも可能です。
このようにカード単位で利用を分けることで、取引内容を把握しやすくなり、誤ってプライベート支出を経費計上してしまうリスクも低減できます。
ポイント還元率が高く経費削減につながる
マネーフォワードビジネスカードは、最大3%の高還元率を誇るのも魅力の一つです。特に、マネーフォワードクラウドシリーズの利用料金など、グループ内サービスの支払いに対しては最大還元率が適用されるため、日常的に同社のサービスを利用している個人事業主にとっては、非常にお得な設計です。
通常の法人カードでは還元率0.5〜1%程度が一般的ですが、マネーフォワードビジネスカードでは以下のようなケースで高還元が期待できます。
- マネーフォワードクラウドの月額利用料:3%還元
- その他一般加盟店での利用:1〜1.5%前後(利用状況に応じて変動)
還元されたポイントは、将来的に請求金額への充当やマネーフォワードの各種サービス利用料の支払いに使えるため、実質的な経費削減につながるのも大きな利点です。
経費支出をキャッシュアウトと捉えるだけでなく、ポイントというリターンを得ることで、事業資金の有効活用がしやすくなるのも個人事業主にとってのメリットといえるでしょう。
インボイス制度・電帳法への対応

2023年10月から導入されたインボイス制度や、2024年1月から本格施行された電子帳簿保存法により、個人事業主にも新たな帳簿・請求書管理の義務が課せられています。こうした制度への対応に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
マネーフォワードビジネスカードは、こうした最新の制度にも対応済み。具体的には以下のような機能を備えています。
- インボイス制度対応の請求書発行機能(マネーフォワードクラウド請求書と連携)
- 領収書・レシートの電子保存と自動連携(電子帳簿保存法に準拠)
- バックアップや改ざん防止のログ管理機能
制度対応を手作業で進めようとすると、チェック項目も多く非常に煩雑ですが、マネーフォワードビジネスカードとクラウド会計を併用することで、自動的かつ正確に対応できる環境が整います。
結果として、法令順守のストレスを軽減し、安心して事業運営を続けられる体制を構築できます。
利用明細をリアルタイムで確認可能
マネーフォワードビジネスカードは、利用明細の確認機能も非常に優れています。Web管理画面やスマホアプリから、リアルタイムでカードの利用履歴をチェックできるため、資金の流れを常に把握しながら事業をコントロールできます。
たとえば以下のようなメリットがあります。
- 支出の漏れや不正利用を即座に発見できる
- キャッシュフロー管理が容易になる
- 月末・年度末の経費精算がスムーズに進む
また、バーチャルカードの利用状況も個別に確認できるため、「誰が、どの目的で、いくら使ったのか」を可視化することで、事業全体の経費統制や内部管理の強化にも役立ちます。
特に、会計業務をアウトソーシングしている個人事業主や、税理士と連携している場合でも、明細データをそのまま共有するだけで済むため、作業コストの削減にも直結します。
以上のように、マネーフォワードビジネスカードは、経理効率化・法令対応・コスト削減・管理性向上といったあらゆる面から、個人事業主の経営を強力にサポートするカードです。
日々の経費支出をただの「コスト」と捉えるのではなく、「管理・効率化・還元・安心」につながる投資として捉えるなら、マネーフォワードビジネスカードの導入は極めて合理的な選択といえるでしょう。
参考:個人事業主がクレジットカードを持つメリットや申請方法を解説
個人事業主が気になる審査内容とは?

「個人事業主でもビジネスカードを持てるのか」「審査に通るか不安」と感じている方は多いでしょう。特に開業間もない事業者や売上が安定していないフリーランスにとっては、法人カードの審査ハードルは悩みの種です。
しかし、マネーフォワードビジネスカードは、個人事業主でも申し込みやすいカード設計がされており、必要以上に構える必要はありません。この章では、マネーフォワードビジネスカードの審査に関する情報を4つのポイントから解説します。
審査の流れと所要時間
マネーフォワードビジネスカードの申し込みは、完全オンラインで完結します。申請から発行までの流れは以下の通りです。
- 公式サイトから申請フォームにアクセス
- 事業者情報・口座情報の入力
- 本人確認書類の提出(運転免許証など)
- マネーフォワード側による審査
- 承認後、カード情報発行(バーチャルカードは即時発行、リアルカードは後日郵送)
プリペイド式カードの場合、最短で即日〜1営業日程度で利用開始できるのが一般的です(チャージ型のため、審査が実質不要なケースが多いため)。
一方、後払い式(与信付き)のカードがリリースされた場合は、事業実績や信用情報に基づく審査が行われる可能性があります。
個人事業主でも通りやすい理由
マネーフォワードビジネスカードが個人事業主におすすめされる最大の理由のひとつは、個人事業主でも審査に通りやすいカードであるという点です。
多くの法人カードは、以下のような基準で審査されます。
- 営業年数(1年以上が目安)
- 年間売上や利益
- 信用情報(CICなど)
- オフィスの有無、固定電話、ホームページの有無など
しかし、マネーフォワードビジネスカードの基本設計は「プリペイド型」。そのため、これらの条件をすべて満たしていなくても、申し込み・利用が可能となっています。
また、与信審査が不要なことから、事業開始直後や副業としての活動でもカードを持てる点が、特にスタートアップ期の個人事業主にとって大きな魅力といえるでしょう。
チャージ式のため与信審査が不要なケースも

マネーフォワードビジネスカードの最大の特徴は、「チャージ式プリペイドカード」であるという点です。プリペイド型とは、あらかじめ登録した銀行口座から事前に入金(チャージ)を行い、その範囲内でのみ利用できる仕組みです。
この方式のメリットは、カード会社が「信用枠=後払いの貸付け」を設定しないため、与信審査が原則不要であることです。したがって、過去にクレジットカードで延滞をした経験がある方や、開業直後で信用情報に実績がない方でも、スムーズに利用を開始できます。
また、バーチャルカードの即時発行や、利用上限額の個別設定など、プリペイドならではの機能性も兼ね備えています。
なお、GMOあおぞらネット銀行との連携でチャージすれば、手数料も無料で、よりスムーズに運用可能です。
赤字や設立直後でも申し込める?
法人カードやビジネスカードの申し込み時に不安視されがちなのが、「赤字決算でも通るのか」「設立したばかりだが申し込めるか」という点です。
結論から言えば、マネーフォワードビジネスカードであれば、赤字や設立直後の個人事業主でも申し込みが可能です。なぜなら、先述の通り「チャージ型=後払いなし」の仕組みのため、クレジットカードのような厳格な審査が不要だからです。
たとえば、開業届を出したばかりのフリーランスや副業ワーカー、売上がまだ安定していないアーリーステージの事業者でも、手軽にカードを持てる点が非常に大きなメリットです。
この柔軟性は、従来の法人カードにはなかった新しい仕組みであり、マネーフォワードビジネスカードが多くの個人事業主から選ばれている理由のひとつといえるでしょう。
まとめると、マネーフォワードビジネスカードは、従来の法人カードとは異なり、審査に不安がある個人事業主でも安心して申し込めるカードです。チャージ型という特性を活かし、事業スタート時から経費管理の基盤を整えられる点は、他にはない大きな強みといえるでしょう。
参考:マネーフォワード ビジネスカードの特徴・ポイント還元率
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実際の評判・口コミからわかるメリットとデメリット

マネーフォワードビジネスカードは、クラウド会計との高い親和性やプリペイド式という特性から、特に個人事業主に人気の高いビジネスカードです。では、実際に利用している個人事業主からはどのような評価を得ているのでしょうか?
このセクションでは、ネット上で確認できる評判や口コミをもとに、利用者が感じているメリットとデメリットを具体的にご紹介します。
評判・口コミ①:経費処理が楽になった
多くの個人事業主が最も高く評価しているのが、マネーフォワードクラウドとの連携による経費処理の効率化です。
「カード利用と同時にクラウド会計に自動反映されるので、手入力の手間が激減。確定申告前のストレスがかなり減りました。」
「日々の経費がリアルタイムで記録されるので、帳簿付けの時間が大幅に短縮されました。」
このように、明細の自動連携・仕訳候補の自動表示などの機能が、日常の経理作業を飛躍的に効率化してくれるという声が多数見られます。
クラウド会計を利用している個人事業主にとって、マネーフォワードビジネスカードは相性の良い“セット導入”アイテムとして認識されています。
評判・口コミ②:追加カード発行が便利
もう一つ、利用者からの評価が高いポイントがバーチャルカードを含む追加カードの無制限発行機能です。
「外注先やスタッフごとにカードを発行して、用途別に経費を管理しています。使いすぎ防止にもなって便利。」
「追加カードに個別の利用上限を設定できるので、必要な範囲でしか使えないようにできて安心です。」
特に、個人事業主が外部の業務委託者やパートナーと協力しているケースでは、各自にカードを発行して経費を可視化・分離管理することで、経理トラブルの予防にもつながるという声が目立ちます。
実物カードだけでなく、バーチャルカードを即時発行できる柔軟さも評価されており、ビジネスの成長フェーズに応じた使い方がしやすいのもメリットです。
評判・口コミ③:チャージ方式の使いやすさ
プリペイド型カードであるマネーフォワードビジネスカードの特徴として、「チャージ方式の気軽さ」も高く評価されています。
「あらかじめチャージして使うので、使いすぎの心配がない。資金管理しやすいのがありがたい。」
「チャージ=即利用可能なので、現金を引き出すよりも便利。ネットバンキングとの連携もスムーズです。」
プリペイド式であることにより、利用可能金額が明確で、キャッシュフローを“見える化”できる点が評価されています。また、チャージに際して与信審査が不要なため、開業間もない個人事業主でも安心して導入できる点も好評です。
デメリット①:Visaのみ対応
一方で、デメリットとして挙げられているのが、国際ブランドが「Visa」しか選べない点です。
「JCBやMastercardにしか対応していないサービスもあるので、Visaしか選べないのは少し不便。」
現在のところ、マネーフォワードビジネスカードはVisaブランドの単一提供となっており、利用できない店舗や決済手段が一部存在します。特に、海外出張が多い個人事業主や、特定の決済システムを利用している方にとっては、柔軟性に欠けると感じることもあるでしょう。
とはいえ、Visaは国内外で最も普及しているブランドのひとつであり、日常的なビジネス利用では十分対応可能な範囲といえます。
デメリット②:チャージ手数料やリアルカードの費用
もうひとつの注意点は、チャージ方法やカードの追加発行に関する費用面です。
「GMOあおぞらネット銀行以外からチャージすると手数料がかかるのが地味に痛い。」
「リアルカードの2枚目以降に手数料がかかるのは想定外でした。」
マネーフォワードビジネスカードでは、GMOあおぞらネット銀行からのチャージは無料ですが、それ以外の銀行口座からチャージする場合、1回あたり数百円の手数料が発生するケースがあります。
また、リアルカードの発行においても初回は無料ですが、2枚目以降は1枚あたり手数料(例:1,000円程度)が発生する仕様となっており、大量に実物カードを必要とする場合はコストが増える可能性があります。
まとめると、マネーフォワードビジネスカードは、経費管理の効率化・カード運用の柔軟性・会計ソフトとの親和性という点で非常に高評価を得ており、個人事業主にとってメリットの多いカードといえます。
一方で、ブランドや手数料面など一部に制限はあるため、利用目的とコストを見極めて導入することが重要です。
総じて、「経費管理をラクにしたい」「事業支出を明確にしたい」と考える個人事業主にとっては、非常に導入価値の高いビジネスカードといえるでしょう。
参考:マネーフォワード ビジネスカードの評判からわかる導入メリット!年会費・使い方・審査などわかりやすく解説
他の法人カードとの比較

法人カードやビジネスカードはさまざまな種類があり、「どれを選ぶべきか」で迷う個人事業主も多いでしょう。中でも「freeeカード」や「三井住友カード(ビジネスオーナーズなど)」といった人気の法人カードは、マネーフォワードビジネスカードの比較対象としてよく挙げられます。
ここでは、それぞれのカードとの違いや優位性を「会計ソフトとの連携」「費用面」「ポイント制度」の観点から比較していきます。
freeeカードや三井住友カードとの違い
まず、マネーフォワードビジネスカードとfreeeカード、三井住友カードの主な違いを簡単に整理すると以下の通りです。
このように、マネーフォワードビジネスカードは「プリペイド型」で審査不要な点が大きな違いです。一方、freeeカードや三井住友カードは与信付きクレジットカードであるため、利用枠は広いものの、審査が必要となります。
そのため、まだ事業実績が浅い個人事業主や、スモールビジネスの初期フェーズにある方にとっては、マネーフォワードビジネスカードの方が導入ハードルが低いといえるでしょう。
会計ソフトとの親和性
個人事業主にとって、会計ソフトとの連携はカード選びで重要なポイントです。どれだけ高機能な法人カードであっても、会計ソフトとのデータ連携が不十分であれば、仕訳入力や帳簿管理に余計な手間がかかります。
この点、マネーフォワードビジネスカードは「マネーフォワードクラウド」との親和性が極めて高く、カード利用履歴が自動で仕訳に反映される設計になっています。これにより、明細の転記や手入力作業を大幅に削減でき、確定申告や月次決算の効率化に直結します。
一方、freeeカードはfreee会計に完全対応しており、freeeユーザーにとっては最適な選択肢です。三井住友カードもクラウド会計との連携機能を一部持っていますが、APIの連携や自動仕訳機能はやや限定的なため、ユーザーによっては運用に工夫が必要となることがあります。
つまり、すでにマネーフォワードクラウドを導入している個人事業主にとっては、マネーフォワードビジネスカードが最も効率的な選択肢といえるでしょう。
初期費用・年会費・ポイント制度の違い
コスト面でも、マネーフォワードビジネスカードは個人事業主にとって導入しやすいカードです。
まず、初期費用・年会費ともに無料で、追加カードの発行もバーチャルカードであれば無制限に対応可能(※一部、リアルカードは発行手数料あり)です。
ポイント制度については、以下のような違いがあります。
- マネーフォワードビジネスカード:通常1%〜、マネーフォワード関連サービス利用で最大3%の還元率
- freeeカードUnlimited:通常0.5%〜1%、freee利用時は追加特典あり
- 三井住友ビジネスオーナーズ:0.5%〜1%前後(Visaタッチ決済でのボーナスあり)
特にマネーフォワードビジネスカードは、マネーフォワードクラウドシリーズの利用料金にもポイントが還元されるため、同社サービスを継続的に利用している事業者には実質的な経費削減効果があります。
さらに、freeeカードや三井住友カードでは、ゴールド・プラチナカードへのアップグレードで年会費が発生する一方、マネーフォワードビジネスカードはグレード制がなくシンプルな料金体系になっており、ランニングコストの見通しが立てやすい点もメリットです。
参考:マネーフォワード ビジネスカードは個人事業主が使えるかどうかを徹底解説
マネーフォワードビジネスカードの申し込み方法

マネーフォワードビジネスカードは、申し込みから発行までが非常にスムーズで、事業を開始したばかりの個人事業主でも手軽に利用をスタートできる点が大きな魅力です。ここでは、カードを申し込むための条件や必要な書類、発行までの流れについて詳しく解説します。
対象となる事業者
マネーフォワードビジネスカードは、個人事業主・フリーランス・法人(株式会社、合同会社など)問わず幅広い事業者が対象となっています。中でも、以下のような方に特に適しています。
- 開業届を提出済の個人事業主
- 副業としてフリーランス活動を行っている方
- 法人設立直後でクレジットカードの審査に不安がある方
- マネーフォワードクラウドを活用中の事業者
プリペイド型のカードであるため、与信審査がなく、設立初期の事業者や赤字の方でも申し込み可能なのが大きなメリットです。
申し込みに必要な書類・情報
マネーフォワードビジネスカードの申し込みにあたって必要な書類・情報は非常にシンプルです。主に以下のものが求められます。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- 事業者情報(屋号、業種、開業日など)
- 銀行口座情報(チャージ用の連携先口座)
- 連絡先メールアドレス、電話番号など
※法人で申し込む場合は、法人登記情報や代表者の確認書類が必要になりますが、個人事業主の場合は本人確認書類と簡単な事業情報の入力のみで完了します。
カード発行までの手順と期間
マネーフォワードビジネスカードの申し込みから利用開始までは、最短で即日〜1営業日程度と非常にスピーディです。以下は一般的な申し込みの流れです。
- 公式サイトにアクセスし、「お申し込み」ボタンをクリック
- 申し込みフォームに事業者情報・連絡先・口座情報などを入力
- 本人確認書類をアップロードし、内容を送信
- 審査(もしくは確認)後、バーチャルカードが即時発行
- 希望者にはリアルカードが後日郵送で届く
バーチャルカードであれば、申し込み当日から決済に利用できるため、「すぐに経費を切り替えたい」という個人事業主にも最適です。リアルカードは通常、申請後3〜7営業日で発送されます。
なお、GMOあおぞらネット銀行との連携でチャージを行うと、手数料無料で即時入金が可能となり、よりスムーズな運用ができます。
マネーフォワードビジネスカードは、煩雑な手続きが一切不要で、初めて法人カードを使う個人事業主でも安心して導入できる設計です。これから事業用カードを導入したいと考えている方は、まずこのカードから始めてみるのも一つの選択肢です。
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よくある質問

Q.個人事業主でも法人カードを作れる?
はい、個人事業主でも法人カード、いわゆる「ビジネスカード」を作成することは可能です。マネーフォワードビジネスカードはその代表例であり、個人事業主・フリーランスのために設計されたカードとして多くの利用者に支持されています。
一般的な法人カードでは、「法人格を持っていないと作れないのでは?」と誤解されがちですが、マネーフォワードビジネスカードは、開業届を提出している個人事業主であれば申し込み可能です。さらに、屋号を登録していないケースや副業レベルの小規模事業でも申請を受け付けており、非常に門戸の広いビジネスカードとなっています。
Q.与信審査はあるの?落ちるケースは?
マネーフォワードビジネスカードは、基本的にプリペイド式(チャージ型)のカードであるため、クレジットカードのような与信審査はありません。これは、事前にチャージした範囲内でしか決済できない仕組みのため、カード発行時に信用情報を参照する必要がないためです。
したがって、一般的なビジネスカードでネックとなる以下のようなケースでも、マネーフォワードビジネスカードなら問題なく申し込み可能です。
- 開業1年未満で売上が少ない
- クレジットヒストリーに不安がある
- 法人化していないフリーランス
- 一時的に赤字経営になっている
ただし、今後「与信枠付き」のクレジット型カードが提供された場合には、収入状況や信用情報に基づいた審査が行われる可能性があります。その場合は、通常の法人カードと同様に、審査落ちするケースもあるため注意が必要です。
Q.副業でも申し込み可能?
はい、副業として活動している個人事業主でも申し込み可能です。マネーフォワードビジネスカードは、事業規模に関係なく申し込める設計となっており、月数万円の売上からでも利用が始められます。
副業の範囲でデザイン制作や物販、ライティング業などを行っている方も多く、そうした個人事業主が「事業経費をプライベートと分ける目的」で導入するケースが非常に多いです。
また、クラウド会計と連携すれば、副業収入に関する帳簿づけや確定申告も簡単にできるため、「本業が忙しく経理に時間が取れない」という副業ワーカーにとっても、実用性と効率性を兼ね備えたカードといえるでしょう。
参考:マネーフォワード ビジネスカードを検証レビュー!法人カード・ビジネスカードの選び方も紹介
個人事業主に最適な一枚としてマネーフォワードビジネスカードを活用しよう

マネーフォワードビジネスカードは、経費管理の効率化、確定申告業務の簡略化、そしてクラウド会計との高い連携性を兼ね備えた、個人事業主にとって理想的なビジネスカードです。与信審査が不要なプリペイド式で、開業初期のフリーランスや副業層でも申し込みやすく、事業フェーズに関係なく導入しやすい設計が魅力です。
複数枚のバーチャルカード発行や、利用明細のリアルタイム連携など、日々の業務をスマートに変える仕組みが整っており、経費精算・帳簿管理・節税のいずれにも効果的です。
これからビジネスを本格化したい方、会計処理をもっと簡単にしたい方は、ぜひこの機会にマネーフォワードビジネスカードの導入を検討してみてはいかがでしょうか。