マネーフォワードビジネスカードの審査は?審査に落ちる理由や対策を解説

マネーフォワードビジネスカードは、個人事業主や中小企業経営者に人気の法人カードです。しかし、申し込んだものの「審査に落ちた」という声も少なくありません。実は、カード審査には事業の信用性や提出書類の不備など、いくつかの落とし穴があります。
本記事では、マネーフォワードビジネスカードの審査に通過しやすくするためのポイントや、落ちる可能性のあるケースを具体的に解説します。これから申し込みを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マネーフォワードビジネスカードとは?

基本スペックと提供元
マネーフォワードビジネスカードは、株式会社マネーフォワードのグループ企業である「マネーフォワードケッサイ株式会社」が提供する法人・個人事業主向けのビジネスカードです。クラウド会計ソフト「マネーフォワードクラウド」との連携を前提に設計されており、経理業務の効率化やキャッシュフローの改善を目的とした法人カードとして注目されています。
マネーフォワードビジネスカードの最大の特徴は、「年会費が実質無料」であることと、「追加カードを何枚でも無料で発行できる」点です。多くの法人カードでは追加カードに手数料がかかる中、部門別・社員別にカードを発行しやすく、経費の支払い管理を分かりやすく可視化できます。
また、カードの利用明細はリアルタイムで反映され、証憑添付機能やメモ入力機能にも対応。インボイス制度や電子帳簿保存法といった最新の法令にも準拠しており、バックオフィス業務全体の効率化を支援します。
決済額の上限についても非常に柔軟で、標準で月5,000万円のチャージ上限に対応。条件次第では最大20億円までの増枠も可能です。こうしたスケーラビリティの高さも、急成長中のスタートアップや中小企業から選ばれる理由の一つとなっています。
さらに、ポイント還元率は1〜3%と高水準で、国内外の幅広い決済に対応。特定の支払先では3%の還元率が適用されることもあり、コスト削減の面でも優れたメリットを持っています。
このように、マネーフォワードビジネスカードは「初期費用ゼロ・維持費ゼロ・高機能」という三拍子そろった法人カードであり、創業直後の企業やフリーランスにも使いやすい仕組みとなっています。
後払い機能とプリペイドの違い
マネーフォワードビジネスカードには、「後払い機能(ポストペイ)」と「チャージ式(プリペイド)」の2つの利用方式が用意されています。それぞれの方式には審査の有無や使い勝手に大きな違いがあるため、自社の状況に応じて適切なプランを選ぶことが重要です。
まず、「後払い機能」はいわゆる与信審査があるクレジットカード型のサービスです。事前に銀行口座とのデータ連携を行い、簡易的な信用チェックを受けることで、月額の利用限度額を設定し、決済を行うことができます。決算書の提出は不要で、最短10分程度で審査が完了するため、スピーディな導入が可能です。
一方、「プリペイド型」は審査が不要で、チャージした金額の範囲内でのみ利用できる仕組みです。こちらはGMOあおぞらネット銀行などの銀行口座から入金を行い、その範囲で決済を行います。審査に不安がある事業者や、設立初期の法人でも安心して利用できるため、多くの個人事業主にとっても使いやすい選択肢となっています。
どちらの方式でも、マネーフォワードクラウドとの連携によって、仕訳の自動化や会計処理の高速化が実現できます。さらに、後払い型に切り替える際にも、既存のカード番号や設定をそのまま引き継げるため、運用上の手間はほとんどかかりません。
なお、2024年7月には審査ロジックがアップデートされ、より柔軟かつ精度の高い与信審査が実現されています。これにより、これまで審査に通過できなかった層にも利用のチャンスが広がっており、「審査に通りやすい法人カード」としての評価も高まっています。
このように、マネーフォワードビジネスカードは「審査が不安な方でも導入しやすいプリペイド型」と「高額決済にも対応できる後払い型」の2つを用意しており、それぞれの事業フェーズに合った柔軟な選択が可能です。
参考:マネーフォワード ビジネスカード - 初期費用・年会費無料の事業用カード
マネーフォワードビジネスカードの審査の特徴

マネーフォワードビジネスカードは、「審査が比較的やさしい法人カード」として、多くのスタートアップ企業や個人事業主に選ばれています。他の法人クレジットカードと比較して、審査基準が明確にされており、決算書の提出不要・最短10分での審査完了など、スピーディかつ柔軟な対応が特徴です。
本章では、マネーフォワードビジネスカードの審査に関する基本情報と、他社との違いについて詳しく解説します。
与信審査はある?ない?
マネーフォワードビジネスカードには、与信審査がある「後払い機能(ポストペイ)」と、与信審査なしで利用できる「チャージ式(プリペイド)」の2種類が存在します。どちらの方式を選ぶかによって、審査の有無とその内容が異なります。
【後払い機能(与信審査あり)】
「あと払い」方式では、事前に審査を受けることで、利用限度額の範囲内で自由にカード決済が可能となります。審査では、以下のような情報が主に参照されます。
- 代表者の個人信用情報(クレジットヒストリー)
- 連携された銀行口座の取引履歴
- 事業の概要(登記情報、法人番号など)
なお、一般的な法人カードと異なり、マネーフォワードビジネスカードの審査では決算書や税務申告書の提出が不要です。これにより、設立間もない企業や、まだ黒字化していない事業者でも審査に通る可能性が十分あります。
また、2024年7月には与信審査のロジックがアップデートされ、AIを活用した独自スコアリングによって、これまで以上に柔軟かつ精度の高い審査が実現されています。スタートアップや小規模法人の資金需要に応える新しい与信モデルが評価されています。
【チャージ式(与信審査なし)】
一方で、チャージ式のマネーフォワードビジネスカードは完全に審査なしで利用開始が可能です。あらかじめ入金した残高の範囲内でのみカード決済ができる仕組みのため、信用審査を経る必要がありません。
この方式は以下のような方に向いています。
- 設立直後で信用実績がない法人
- 過去に審査に落ちた経験のある個人事業主
- 与信枠は不要で、必要な分だけチャージして使いたいユーザー
利用開始までのステップも非常にシンプルで、申し込みフォームの入力と口座情報の登録のみで完了。与信審査に不安がある方は、まずはこの方式での導入を検討するのもおすすめです。
決算書不要・柔軟な独自審査とは

マネーフォワードビジネスカードの後払い機能を利用する際には、一般的な法人カードのように、煩雑な書類提出や長期間の審査プロセスを求められることはありません。最大の特徴は、「決算書の提出が一切不要」である点です。
多くの法人カードでは、過去1〜2期分の決算書や財務諸表の提出が求められます。しかし、マネーフォワードビジネスカードでは、マネーフォワードクラウドなどの会計ソフトとの連携情報や、銀行口座の入出金データをもとにスコアリングが行われるため、財務資料が未整備な段階でも審査を受けられます。
この「独自審査モデル」は、以下のような情報を総合的に評価することで成り立っています。
- 銀行口座の過去数ヶ月分の取引データ
- 入金の安定性と頻度
- 出金の種類(仕入れ、給与、家賃など)
- 登記情報や業種分類
また、代表者個人の信用情報も参照されるため、過去に延滞や金融事故がある場合は不利になりますが、一般的な法人カードと比べてハードルは低めです。
マネーフォワード社によると、審査時間は最短10分〜1営業日程度で完了するケースが多く、急ぎで法人カードを導入したい企業にも向いています。これは従来のカード業界に比べて非常に速い対応であり、ベンチャー企業やフリーランスから高い評価を得ています。
このように、マネーフォワードビジネスカードの審査は、旧来の“決算書主義”ではなく、“リアルタイムな事業実態に基づく信用評価”に基づいている点が最大の特徴です。
法人・個人事業主どちらでも申請可能
マネーフォワードビジネスカードは、法人(株式会社・合同会社など)だけでなく、個人事業主でも申し込み可能です。実際、公式サイトでは「創業直後の企業やフリーランスにも使いやすいビジネスカード」として強く訴求されており、開業届を提出していれば基本的に申請できます。
申請時には以下の情報を入力・登録します:
- 代表者の氏名、生年月日、連絡先
- 事業の業種・業態
- 登記簿情報(法人の場合)
- 銀行口座の連携設定
個人事業主の場合でも、事業実態がある程度確認できれば、後払い審査への申し込みも可能です。とくに、マネーフォワードクラウドなどを日常的に使っているユーザーであれば、データ連携による評価がしやすく、スムーズな審査通過が見込まれます。
また、マネーフォワードビジネスカードは「屋号併記」も可能で、カード裏面に【屋号+氏名】を記載できるため、クライアント先などでの使用時も信頼性を損ないません。
この柔軟な申請対象により、「まだ法人化していないが、経費処理の効率化を図りたい」と考える個人事業主にとっても導入しやすいカードとなっています。
参考:マネーフォワードビジネスカードを徹底解説|使い方・評判から後払いサービスまで紹介
審査で見られるポイント

マネーフォワードビジネスカードは、従来の法人カードに比べて柔軟な審査基準を採用しているものの、一定の基準は当然存在します。とくに後払い機能(与信枠付き)を利用する場合は、事業者としての信頼性や安定性が判断されます。
ここでは、マネーフォワードビジネスカードの審査においてチェックされる主なポイントを整理し、審査通過の可能性を高めるために把握しておきたい基準について解説します。
代表者の個人信用情報
マネーフォワードビジネスカードの後払い機能を申し込む場合、法人の信用情報だけでなく、代表者本人の個人信用情報(いわゆる「与信情報」)が審査対象となります。これは、多くの法人カードでも共通して行われている審査方法で、特に設立間もない企業や小規模事業者の場合、代表者個人の信用力がそのまま事業の信用に直結すると考えられているからです。
クレジットヒストリーの影響
審査の際に特に重視されるのが、クレジットヒストリー(信用履歴)です。これには以下のような情報が含まれます:
- 個人名義のクレジットカードの支払い状況
- 過去のローン(住宅・自動車・教育など)の返済履歴
- 携帯電話料金や公共料金の支払い遅延履歴
- 金融事故(債務整理・自己破産・長期延滞など)の有無
これらの情報は信用情報機関(CIC、JICCなど)に登録されており、マネーフォワードビジネスカードの審査時にも参照されます。延滞や滞納などのネガティブな履歴がある場合、審査に通過できない可能性が高くなります。
一方、これまでにクレジットカードやローンなどの利用履歴が全くない、いわゆる「スーパーホワイト」の場合も、信用情報が乏しいと判断されて慎重に審査されることがあります。可能であれば、個人カードなどで良好なクレジットヒストリーを構築しておくことが望ましいです。
法人の設立年数と実績
法人カードの審査においては、法人としての設立年数や運営実績も確認される重要なポイントです。マネーフォワードビジネスカードでは決算書の提出は求められませんが、登記情報や銀行口座の取引履歴から、ある程度の事業実態や安定性が確認されることが求められます。
とくに以下のような点が審査に影響します:
- 法人の設立からの経過年数(長いほど有利)
- 開業届の提出日(個人事業主の場合)
- これまでの入出金実績(定期的な売上や仕入れがあるか)
ただし、マネーフォワードビジネスカードでは創業初年度の企業や開業間もない個人事業主でも、審査に通過した事例が多数あります。とくに、マネーフォワードクラウド会計などを利用していて事業データが見える化されている場合、設立間もない場合でも信用スコアの評価が可能です。
財務状況や事業安定性
マネーフォワードビジネスカードの審査では、直近の入出金状況やキャッシュフローの安定性が重視されます。これは、従来の「過去の実績」ではなく、「現在の事業の動き」から判断される、いわば“リアルタイム信用評価”です。
以下のような要素が審査の評価対象となります。
- 銀行口座の残高と取引履歴
- 安定した売上の入金実績
- 仕入れや給与支払いなどの出金パターン
- 一時的な資金の偏りや急激な増減
とくにマネーフォワードクラウドなどのソフトと連携している場合、これらのデータが自動で審査に活用されるため、帳簿や明細の整合性が取れていることが重要です。
加えて、審査をスムーズに進めるためには、次のような「事業の実態を示す要素」が揃っているとプラスに働きます。
- 会社のホームページや公式SNSの存在
- 固定電話番号の設置
- Googleマイビジネスや登記情報の整備
- 定期的に発行される請求書や見積書のフォーマット整備
これらは直接的に審査項目になるわけではありませんが、申請情報の信頼性を高め、間接的に信用評価の向上に寄与する可能性があります。
マネーフォワードビジネスカードの審査は、決算書不要・最短即日というスピード感のあるプロセスでありながら、代表者の信用情報や法人の事業実態をしっかりと見ています。審査通過の確率を高めるためには、日々の経理管理や信用履歴の改善を意識することが大切です。
参考:マネーフォワード ビジネスカードの評判からわかる導入メリット!年会費・使い方・審査などわかりやすく解説
マネーフォワードビジネスカードの審査に落ちる主な理由

マネーフォワードビジネスカードは、従来の法人カードに比べて審査が柔軟とされていますが、すべての申請者が必ず審査に通るわけではありません。特に後払い機能(ポストペイ)を希望する場合は、一定の信用評価をクリアする必要があります。
ここでは、実際に「マネーフォワードビジネスカードの審査に落ちる」主な理由を取り上げ、申請前に注意すべきポイントを詳しく解説します。
代表者の信用情報に問題がある
マネーフォワードビジネスカードの審査では、法人の設立年数や実績だけでなく、代表者個人の信用情報(クレジットスコア)も重要な審査対象となります。とくに、カード会社やローン会社から提供される信用情報機関(CICやJICCなど)の情報を参照し、過去の金融取引状況を評価されます。
具体的には、以下のようなケースは審査落ちの要因となる可能性があります:
- クレジットカードの支払い延滞が直近にある
- 携帯電話の割賦代金の滞納が続いている
- 複数のローン残債があり、返済比率が高い
- カードローンや消費者金融の利用履歴が多い
このように、代表者個人の信用情報に問題がある場合、事業の実態や法人の信頼性にかかわらず、マネーフォワードビジネスカードの審査に通らないことがあります。特に小規模事業やスタートアップでは、法人としての信用が未確立なため、代表者の与信がより大きな影響を及ぼします。
事業の開始間もない・実績不足
マネーフォワードビジネスカードは、創業初期やフリーランスの利用も想定した設計となっていますが、事業の開始から日が浅く、実績が不十分な場合には審査に落ちる可能性があります。
以下のようなケースは注意が必要です:
- 開業届を出して間もない(数週間〜1ヶ月以内)
- 銀行口座の取引履歴が少なく、売上の入金実績が乏しい
- 会計ソフトとの連携が未設定、または帳簿が未整備
- クライアントや仕入先などとの定期的な商取引が確認できない
マネーフォワードビジネスカードの審査では、決算書の提出こそ不要ですが、銀行口座のデータ連携によってリアルタイムの事業状況を把握されます。したがって、定期的な入金や事業活動の「見える化」ができていない場合、信用評価が低くなり、審査に通りにくくなるのです。
まだ事業をスタートしたばかりで実績が少ない場合は、まずはプリペイド式(与信審査なし)での利用を開始し、実績を積み上げた後に後払い型への切り替えを検討するのが現実的です。
参考:個人事業主がクレジットカード審査に落ちる理由は?審査通過のコツを紹介
過去に延滞や債務整理の履歴がある

代表者の信用情報において、特にマイナス評価となるのが「延滞」や「債務整理」といった金融事故歴です。これらの情報は信用情報機関に5年〜10年程度保管されるため、すでに完済していても履歴が残っている限り、マネーフォワードビジネスカードの審査では不利になる可能性があります。
たとえば以下のような履歴がある場合は要注意です:
- 長期(61日以上)のクレジットカード支払い遅延
- 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産など)
- 奨学金や公共料金の滞納履歴
- 保証人として関与した債務の返済事故
マネーフォワードビジネスカードは、AIによる独自審査スコアリングを採用しているため、必ずしも過去の事故履歴=即審査落ちとは限りません。しかし、他の申請情報や事業データと総合的に見たうえで、「リスクが高い」と判断されれば、利用限度額が低く設定されたり、審査に通らなかったりする可能性は十分にあります。
過去に金融事故の経験がある場合は、CICやJICCから自分の信用情報を開示し、現状を正しく把握することが大切です。また、カード会社に対して説明が必要な場合は、正直かつ明確に状況を伝えることで、再審査の可能性が開かれることもあります。
マネーフォワードビジネスカードの審査は柔軟でスピーディな反面、代表者の信用力や事業の実態がしっかりと確認されます。審査に落ちた場合は、上記のいずれかに該当していないかを見直し、必要に応じて「チャージ式カード」など別の選択肢を検討することも重要です。
審査に通過しやすくするための対策

マネーフォワードビジネスカードは、比較的柔軟な審査を採用しているものの、審査落ちするケースも一定数存在します。とくに後払い機能を利用する場合は、与信審査があるため、最低限の信用評価をクリアする必要があります。
ここでは、マネーフォワードビジネスカードの審査に通過しやすくするための3つの具体的な対策をご紹介します。
固定電話・Webサイトなどの事業実態を整える
審査の際には、事業が実際に稼働していることを示す「事業実態」が重視されます。マネーフォワードビジネスカードの審査でも、会計データや入出金履歴だけでなく、以下のような情報が申請内容と整合しているかが評価される傾向にあります。
- 固定電話番号の有無(03や06など地域番号のある番号)
- Webサイト(独自ドメイン付き)の存在
- Googleマップ上の事業所の所在地
- SNSや業務用メールアドレスの活用
とくに「固定電話」は、法人や個人事業主としての信用性を高める要素として、クレジットカード業界で一般的に好まれる傾向があります。スマートフォンだけでなく、クラウド電話サービス(例:03plusやMOT電話など)を使ってでも構わないため、専用の事業用番号を用意するのがおすすめです。
また、事業内容が明確に記載されたWebサイトも、事業の信頼性を高める有力な材料となります。サイト上に会社情報、業務内容、問い合わせ先などを明記しておくことで、マネーフォワードビジネスカードの審査担当者にもポジティブな印象を与えることができます。
代表者の個人カードの支払い履歴を見直す
マネーフォワードビジネスカードの審査では、法人の情報だけでなく、代表者個人の信用情報(クレジットヒストリー)も参照されます。そのため、過去の支払い遅延や債務整理の履歴があると、審査に不利になることがあります。
以下のような点に心当たりがある場合は、改善しておくことが重要です。
- クレジットカードの引き落としが口座残高不足で遅れがち
- 分割払いやリボ払いの残高が多い
- 携帯料金の支払いを滞納している
個人カードの支払い履歴は、信用情報機関(CIC、JICCなど)に数年間保存されるため、少なくとも半年〜1年は遅延や延滞のない状態を保つことが大切です。
また、スーパーホワイト(クレジット利用履歴が一切ない人)の場合も、審査において信用判断材料が不足するため不利になることがあります。そのような場合は、日常的に使う小額のクレジットカードを1枚作成し、実績を積み上げておくのが有効です。
利用限度額は最初は低めに設定する
審査に自信がない場合、マネーフォワードビジネスカードの申請時には希望する利用限度額をあえて低めに設定することも有効な対策です。高額な与信枠を求めると、それだけ審査基準も厳しくなり、過去の信用履歴や財務状況がより厳密にチェックされる傾向があります。
まずは月額数十万円程度の低い限度額からスタートし、一定期間の利用実績を積んだうえで増枠を申請する方が、審査通過率は高くなります。
マネーフォワードビジネスカードでは、利用状況や返済実績に応じて柔軟に限度額の増額申請が可能です。とくに支払い遅延がなく、事業口座の入出金が安定している場合は、数ヶ月の運用で数百万円〜数千万円規模への増枠も現実的です。
参考:マネーフォワード ビジネスカードの評判からデメリットや審査、後払いについてわかりやすく解説
よくある質問

Q.マネーフォワードビジネスカードは審査なしで発行できるの?
はい。マネーフォワードビジネスカードには、審査なしで発行できる「チャージ式(プリペイド型)」のカードがあります。この方式では、あらかじめ入金した金額の範囲内でのみ利用できる仕組みのため、与信審査が不要です。
法人や個人事業主の開業直後で実績が少ない方や、過去に審査落ちを経験した方でも導入しやすく、実際に多くのスタートアップやフリーランスが利用しています。
一方、後払い機能(ポストペイ)を利用したい場合は与信審査が必要となります。ただし、マネーフォワード独自のスコアリング審査で、決算書の提出不要・最短10分の審査完了が可能です。
Q.審査にはどれくらいの時間がかかる?
マネーフォワードビジネスカードの審査は非常にスピーディです。最短10分〜1営業日で審査結果が通知されるケースも多く、急ぎで法人カードを必要とする企業や個人事業主にとっても導入しやすい点が魅力です。
申請時には、銀行口座の連携や事業情報の入力が必要ですが、すでにマネーフォワードクラウドなどを利用しているユーザーであれば、情報連携がスムーズに進み、審査も効率的に進行します。
ただし、入力内容に不備がある場合や、取引実績が少ない口座を連携している場合などは、確認に時間を要するケースもあるため、事前に準備を整えておくことが重要です。
Q.赤字決算でも審査に通る?
マネーフォワードビジネスカードの審査では、赤字決算=即審査落ちとは限りません。なぜなら、同カードの後払い審査では、過去の決算書よりも現在の口座取引や資金の流れを重視しており、リアルタイムな経営実態が評価されるからです。
たとえば、赤字であっても継続的な売上入金があり、一定の資金流動性が確保されていれば、審査に通る可能性は十分にあります。特に創業初期の法人や、成長段階にあるベンチャー企業では、赤字があっても事業の将来性や安定性を重視した評価がなされます。
参考:マネーフォワードビジネスカードは評判良し・審査なし・還元率高しのスタートアップ向け法人カード!
審査のポイントを押さえてマネーフォワードビジネスカードを活用しよう

マネーフォワードビジネスカードは、審査の柔軟さと利便性の高さが魅力の法人カードです。審査には代表者の信用情報や事業の実態が見られますが、決算書提出不要・最短10分で結果が出るスピード感があり、特にスタートアップや個人事業主に適しています。
審査通過のためには、事業の見える化やクレジットヒストリーの整備、低めの限度額設定といった工夫も有効です。また、審査なしで使えるプリペイド型から始めるという選択肢もあるため、自社の状況に応じて柔軟に活用できます。
審査の仕組みを理解したうえで、マネーフォワードビジネスカードを上手に使いこなし、資金管理や経費精算の効率化につなげていきましょう。